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2016年のドイツ旅行の思い出 山添博之
2016年の4月にドイツに一人で旅をしました。
その旅の記録や、道中に考えた事などをここに書き残します。
海外一人旅をしようと思ったきっかけ
私はひきこもっていた10代の頃からから一人旅が好きで、
国内をよく一人旅していました。
特に自然が好きで、北海道の自然には大いに癒された思い出があります。
ひきこもっており、人に対して強い恐怖を抱えていましたが、野宿などには全く抵抗はありませんでした。
一人旅で、食べ物を購入したり、電車を利用したりなど、人と接する際にはとても不安になりましたが、人気のない山など自然の中に入って過ごす事には全く抵抗がありませんでした。
一人で旅をすることは大好きでした。
海外への憧れ
そして、海外旅行には強い憧れがありました。
日本国外の地に降り立ち、その国の文化や人々を実際に見てみたいという強い思いがありました。
またプロフィールで書いたように、自分が人生の早い段階で不登校、ひきこもりとなり、社会から脱落し、日本社会の中に適応できない人間でしたので、日本社会ではなく別に自由で寛容な世界があるのではないかと夢を見ていました。海外には強い憧れがありました。
しかし知識もなく、お金もなく、仕事もせずにひきこもりであった当時は、ただ憧れているだけでした。
10代でバックパッカーで海外旅行へ行く人などを見て羨ましく思っていました。
ひきこもりながら、インターネットで外国人と知り合って英語辞書を片手に、会話を楽しんでいました。
その後、自ら暗いひきこもり時代を終わらせ、26歳で社会復帰し、経済的自立、単身生活するようになり、金銭にも心にも余裕が生まれてきました。
その後、32歳になりようやく夢の初海外旅行を行う事になりました。
何故ドイツ?旅の計画
ドイツを選んだ理由は、ネットで長らく友人関係を続けていたドイツ人の友人が、ドイツに来るように何度も誘ってくれていた事からです。また、私自身もヨーロッパに興味があり、ドイツの街並みなどを実際に見てみたいという思いもありました。
そうして、2016年の春にゴールデンウィークを利用してドイツを訪問すると決定しました。
私はドイツ語は話せませんが、ドイツ人の多くは英語が話せます。私の英語力は高校生のレベル程度ですが、ネットで外国人の友人達と英会話できていたので言語の問題はなさそうでした。
そうして、2016年、ゴールデンウィークの前後に有給休暇を入れて長期休暇化を行い、格安航空券の横断検索サイトでドイツへの格安往復航空券をゲットし、単身ドイツへ渡航しました。
ドイツへ到着
日本から約12時間程度の長いフライトを終えて、ベルリンのテーゲル空港に到着しました。この時、旅客機の窓からは空港や建物や作業員達が見えました。初めて異国に到着したという実感と共に不思議な思いに駆られました。
ここは日本と根源的に異なる文明・歴史的背景を持つ人達によって築き上げられ、形作られているという実感を感じました。これはテレビや本やネットでは当たり前のように知っていると思っていたが、実感として感じるものは別次元のようでした。
あらゆる所にドイツ語の表記と声があふれ、見たこともないロゴや、独特の乾燥した気候、微妙に違うファッションセンス、歩き方・・・etc 小さな差異も含めた全ての要素が合わさり日本とは別次元の独自世界を創り出しているように感じました。
まるで別の惑星に一人で降り立ったというような印象を受けました。気持ちは冷静でありながらも不思議とワクワクとした気持ちを覚えました。
ベルリン・テーゲル空港のゲートを出ると連絡していた友人のジャクリーンが待っていてくれました。
ジャクリーンはSNSを通じて知り合いました。数年来のネット友達です。今回初めて実際に出会いました。フレンドリーなとても良い人でした。
ヴェロニゲローデ
ドイツの友人はWernigerode (ヴェルニゲローデ)という町に在住しています。
テーゲル空港から友人の車に乗ってWernigerodeへ移動しました。
Wernigerodeは旧東ドイツの町です。この町はブロッケン現象で有名なブロッケン山の麓にあります。魔女伝説の街としても有名です。
美しく洗練されたヨーロッパの田舎町です。
ランドマークである市庁舎の周りには、
重厚な歴史を感じさせる木組みの古風なヨーロッパの建物群があります。
ジャクリーンの姪のアンジーと合流し、ヴェルニゲローデ城へ案内してもらいました。
ヴェロニゲローデ城の頂上からの風景。
友人のアパートに滞在
滞在先は友人のジャクリーンのアパートでした。
私は自分で部屋を借りると言ってましたが、ジャクリーンが部屋を貸してやると譲りませんでした。朝食まで作ってくれました。お世話になりっぱなしです。
ドイツの友人のジャクリーンは姪のアンジーと共に日本のアニメ、漫画、ゲームなどのサブカルチャーの大ファンです。
私はゲームには10代の頃にのめり込みましたが、アニメや漫画の方面は知識がありませんので、進撃の巨人とか東京グールなど、今人気の日本のサブカルチャーをドイツ人の彼らから教えてもらいました。
ドイツでは主にネットを通じて、日本のアニメを見たり情報交換をしているそうです。オタク向けの雑誌なども多く作られており、オタク関係のコンベンションもドイツの各地で行われているとの事。またジャクリーンは韓国の音楽であるK-POPの大ファンでもあります。
ブロッケン山へ
ヴェルニゲローデ駅からブロッケン山へ向かいました。
ブロッケン山はブロッケン現象で有名な山です。ヴェルニゲローデ駅から山頂付近までSL機関車が走っています。
山頂はとても風が強いです。とても眺めは良いです。雪が積もった山々が美しいです。
山頂の施設は、以前は旧ソ連の基地でした。
魔女の祭り
ヴェルニゲローデではヴァルギプスの夜というお祭りがあります。
ちょうど私が訪問したゴールデンウィーク中に開催されていました。
ジャクリーンとアンジーと一緒にそのお祭りを見学してきました。
中世や魔女をテーマにした様々な見世物や売店やイベントが開催されていました。
収容所の跡地
ドイツはナチスドイツ時代の悲しい歴史を背負っています。
ナチスドイツはユダヤ人を強制収容所に閉じ込め、強制労働や、虐殺を行っていました。
ヴェルニゲローデにも収容施設がありました。現在は博物館となっていました。
ベルリン
アンジーとはヴェルニゲローデで別れて、ジャクリーンと共にベルリン観光に向かいました。
ベルリンは世界中からの観光客であふれています。
スリが多発しているそうなので、人の多いところで油断は禁物です。
ベルリンの露天商では色々と面白いものを売っています。
ベルリンで遊覧船に乗ってシュプレー川をクルーズしました。
大聖堂や連邦首相府、戦勝記念塔(第2帝政フランスとの戦いの勝利)等を船から見る事ができます。
ベルリンにはムゼウムスインゼル(博物館島)という区画があります。
ここはベルリン美術館を含めてドイツの代表的な博物館が多数集まっており、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
ドイツ歴史博物館とボーデ美術館を見学しました。
別れ 日本への帰国
ベルリンを観光した後、ホテルをチェックアウト。
その後、ジャクリーンと別れてテーゲル空港に向かいました。
ネットだけではなく、現実に出会う事でジャクリーンとアンジーとはとても良い友人となりました。
そして彼らとは以後もネットで繋がりを持ち、この後に何度も再会することになります。2017年の春には日本に招待し、共に国内旅行もしました。
その事はまた別の記事に書こうと思います。
wernigerodeのangelinaとjacquelineありがとう!