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Beyond Hikikomori: From a Decade of Isolation to the World (『十年ひきこもりから世界へ』の英語版)
こちらの記事に書きましたように、私は去年の11月末に『十年ひきこもりから世界へ』を出版いたしました。
この本は自伝とエッセイを組み合わせたもので、10代から約10年に及ぶ長期で重度のひきこもり時代を含めた私の人生の道のりや渦巻く想いについて綴っています。
そして、その自著の英語版を2025年の7月末に出版いたしました。
今回の記事では、この英語版出版の経緯を報告いたします!
英語版出版の理由
私は自分のYouTubeチャンネルやSNSや海外旅や、自宅をホームステイ先として海外旅行者に提供するプロジェクトを通じ、海外のひきこもりの方たちを含め、世界の様々な国に住む人々と繋がりを構築してきました。
その人たちから、私が以前出版した『10年ひきこもりから世界へ』を「英語版で読んでみたい!」という声をいただいてきました。彼らに届けたいという想いが英語版を製作する一つの大きな理由でした。

加えて、英語の本においては、ひきこもり当事者によるひきこもり経験を書いた本はあまり無いようだったので、需要があるのではと考えました。この英語版を出版し、読んでもらうことで、長期で重度のひきこもりになることや、そこから抜け出すことは一体どのようなことであるのか、私というケースを追体験しながら海外の人々にも理解してもらえるのではと考えました。ひきこもりに関する理解が、世界的に少しでも広がればと考えました。
翻訳作業は自力で!
英語版の出版にあたり、翻訳作業をAIに頼るのを避け、時間はかかりますが、自力で翻訳していきました。
なぜなら、翻訳をAIに任せると文章が洗練されすぎてしまい、普段の自分の英語のボキャブラリーから乖離しすぎ、文体の統一感も無くなり、自分らしくない文章になってしまいますので。

AIは飽くまで文法の正否のチェックや、スペリングのチェックを行うときにだけ使うようにしました。
このような方法で、自著の日本語を全て英語化していく作業は私にとって大きなチャレンジで、当初は途方もないプロジェクトに思えましたが、約5か月間かけ、元の日本語版の文章を少しずつ英語に翻訳していき、翻訳作業を無事に終えました。
海外の友人たちも協力してくれました
その後、全文を再チェックし、修正し、英語が母語の友人たち9名にお願いし、手分けして校正作業をしていただきました。
さらに自分でも微調整と編集を重ね、ようやく完成に辿り着きました。
ですから、この本は、私ひとりの努力の結果ではなく、完成に向けて支えてくれた多くの友人たちの努力の結晶でもあります。

このプロジェクトを進めている間、外国の人々から「買って読むよ!」という沢山声をいただき、すごく励まされました。加えて、私の海外の友人たちが本のあとがきも書いてくれました。これは、英語版の制作の作業を進める上で大きな精神的サポートになりました。感謝しています!
そして、出版、発売!
そして、Amazonを通じて、自著の英語版『Beyond Hikikomori』を発売しました!
その後、「買ったよ!」という報告が徐々に世界中からやってくるようになり、大変感動しました。感謝です。
世界の様々な場所から購入したよ!と写真付きメッセージが届くように
加えて、レビューも徐々に付いていきました。幸いにも肯定的なレビューが並んでいきました。
そして、短期間ですが、『Beyond Hikikomori』が米国のAmazonで日本文学の新作で1位になっていました。
これがどれくらい凄いことなのかは良くわからないですが、自著の英語版『Beyond Hikikomori』が米国のAmazonで日本文学の新作で1位になっていました。
レビューも幾つか付いており嬉しい限りです。頑張って訳した甲斐がありました。😇https://t.co/dRYpnNzULm pic.twitter.com/izik7Pl7AF
— 山添博之 (Hiroshi Yamazoe) (@hiroshiyamazoe) August 18, 2025
このように、無事発売できたことを本当に嬉しく思っています。あの自著を英語版という世界中の人々と共有できる形で残せたことがとても嬉しいです。
このプロジェクトを支えてくれたすべての方々に、心からの感謝をしています!
発売された英語版は世界中のAmazonを通じて購入することができます↓




