目次
長期引きこもりが独学でTOEIC900点越え達成!
今回は、小学生から先は教育を殆ど受けていない「実質小卒」の長期引きこもりの私が独学でTOEIC905点を取るまでの経緯を書いてみます。
最初に書いておきたい事: まだまだ勉強中
最初に書いておきたいのは、私の英語力はまだまだ十分ではなく、現在も勉強中という事です。TOEIC905というのは、全く大した英語力ではありません。英語のネイティブスピーカーにおける中学生程度の英語力です。
TOEIC905点をゲット!でも私の英語力はまだまだ・・・。
しかし、世界的にも良く知られているように、日本人の英語力は全体的に異常な程低いです。(もちろん英語力が高い日本人も沢山いますが、各種英語試験の成績の平均を国際比較するととても低い。日本においてTOEICで900点以上を取得できる人は受験者の中で2-3%しかいません。平均は500点台です)
なので、多くの日本人の英語力が低いお陰で、少し英語力を身に付けるだけで英語力の面では相対的に優位になってしまうのです。
引きこもりが英語を学習する理由
次に、何故自分が英語を学習するのか?その理由を簡単に書きます。
国際言語の英語が出来るようになれば、世界中の英語情報を享受する事が出来るようになります。世界中の本や、YouTube動画や、TV番組やSNSやニュース・・。
もちろん今の時代は自動翻訳もあるし、日本語に翻訳された本や動画も沢山ありますが、未翻訳のものは更に膨大にあり、それらの情報をダイレクトに理解出来るようになるのは大きいと思います。またネットを通じた英語コミュニケーションの回路も開かれ、自分の世界が一気に広がります。
それに加え、私は現在のコロナ危機が去れば一人で海外放浪や「外こもり」をどんどん行って行きたいと思っているので、(その時は私のYouTubeチャンネルでその日々を紹介して行きます。)英語力を鍛えて現地の人達と上手くコミュニケーションを取れるようにしたいという動機があります。
なので私は英語学習を行っています。
TOEICで905点を取るまでの経緯
では、ここから私がTOEICで905点を取るまでの経緯を書いて行きたいと思います。
私は主に、以下に挙げる3つの方法を同時並行で行って英語学習していました。
1:参考書と問題集
まず、私が行ったのは参考書や問題集を沢山買ってひたすら行う事です。
小学生以降殆ど教育を受けていない私は、英語の基本的な知識すらあまりありませんでした。
なので、英語の基礎的な事が書かれた参考書を読み、問題集を行って行きました。
※参考書は比較的高価なので、これだけ購入すると費用はそれなりにかかりますが、参考書は中古でもあまり値段は変わらないので、後でネットで売れば結果的に5-7割程度の費用は回収できます。
今から振り返ると、この学習方法が一番辛かったと思います。
参考書の英語長文を大量に読み、読解の難解さに頭を抱えていました。
問題集のCDに収録されている英語音声は早口で何を言っているかわからない・・苦行でした。
しかし、この面倒な作業によって英語の初歩における基本的な語彙と文法をなんとなく全体的に身に付ける事が出来たのでした。そして聞き取る事もなんとなく出来るようになりました。
飽くまで「なんとなく」です。それは70-80%くらいの理解度です。私は参考書や問題集を通じて英語の基礎を完璧には理解する事はありませんでした。でも、それでよかったようです。
2:アプリを活用
最近はスマホのアプリを活用して単語を覚えたり、問題を行ったり、参考書を読んだり、講義を聞いたりする事が出来ます。
私が良く使ったのは、abceedというアプリとスタディサプリTOEICというアプリです。
※これらのアプリの宣伝がしたいわけではありません(笑
単に自分が英語学習に良く使っていたので紹介します。
スタディサプリという学習アプリがあるんですが、これ結構使えますね。🙂
スマホで何時でも何処でも手軽に様々なタイプの英語学習ができます。自分は累計100時間以上使ってます。
もちろんこのアプリだけでは学習内容が偏ると思うので、他の学習法も併用すべきだと思います。#英語 pic.twitter.com/8zweHnknz7
— 山添博之 (Hiroshi Yamazoe) (@hiroshiyamazoe) September 11, 2019
abceedは英語の参考書や単語帳を沢山読む事が出来ます。クイズ形式で問題集を解く事も出来ます。
スタディサプリTOEICは様々な英語の練習を行うことが出来ます。英語音声の聞き取り練習や、口述筆記や音読など。そして大量の問題集をクイズゲームのように解く事が出来ます。また講師の動画による解説もあります。
英語音声を聴きとる為の様々な練習が出来るので、リスニング能力を鍛える事にも使えます。
この他にも沢山の英語学習アプリはあるようです。英語学習アプリの良い所は何時でも何処でもスマホがあれば学習が出来る所です。部屋の中でずっと勉強をしていると気が滅入る事がしばしばありますが、スマホがあれば自然の中とかカフェの中とか図書館の学習室とか様々な所で気分転換しながら勉強する事が可能です。
3:ひたすら英語を聞きまくる
最近はYouTubeやラジオのアプリなどで世界中の番組を視聴する事が出来ます。
これもスマホさえあればOK。スマホで何時でも何処でも聞くことが出来ます。
私はジョギングしたり、ウォーキングしながら聞いていました。家でも英語の番組をYouTubeで聞いていました。合計で毎日3時間くらい聞いていました。今でもそれくらい聞いています。
※ちなみに、YouTubeはプレミアム会員(月々1000円位)になると広告が出なくなり、スマホで画面を消して音声だけで再生出来るようになります。
私は良く聞いていたのは「Joe Rogan」のポッドキャストです。
海外放浪に必須の英語力。リスニング力を付けるのにはjoe roganのポッドキャストがオススメです。YouTubeですべて無料で見れます。
色んな分野、国籍のゲストが来ます。生の英語の日常会話を学べます。
イーロンマスク等の著名人も来ますので先端情報の勉強にもなります。😊#英語勉強 #ひきこもり— 山添博之 (Hiroshi Yamazoe) (@hiroshiyamazoe) May 10, 2019
この番組ではコメディアンの「Joe Rogan」が様々な各界の著名人をゲストに呼んで2時間くらいひたすら会話をします。ノーベル賞を受賞した科学者やビジネス界の大物や政治家の大物や超有名ハリウッド俳優などなど・・がゲストとして登場します。各界の先端情報を得る事が出来てとても興味深いです。これらゲストはジョーローガンというコメディアン相手に一般人でも分かるように話すのでとても理解がしやすいです。
あとCNNやBBCなどのニュースも良く聞いていました。ニュースキャスターは畳み掛けるように早口で話していて、最初は何を言っているのか意味不明でしたが、徐々に聞き取れるようになってきました。
しかし、これは飽くまで一つの例です。ネットには英語の動画やラジオ番組が無限のように膨大にあります。例えば漫画が好きな人がいれば、英語で海外の漫画を紹介している海外YouTuberの動画を見て学習しても良いかもしれません。
重要なのは自分が関心がある分野の英語の音声を聴く事だと思います。興味がある分野の事を聴く場合とそうでない場合とでは集中力が違います。
そして、ひたすら大量に毎日英語の音声を聴き続けていると、英語を聞き取る事がある程度出来るようになり、英語のニュアンスの細かい所や表現の細部などもなんとなくだんだんと理解出来るようになってきました。
そうすると、英文を単なる無機質な数式みたいなものから、実態のある形や息遣いや色のあるもののように捉える事が出来るようになりました。これは他言語を勉強した事のある人にならきっと分かると思います。
例えば日本語もそれぞれの言葉に何かの質感のようなものを感じると思います。「林檎」という文字から赤さや味のようなものを感じるように、英単語や英熟語にもその質感のようなものがある事が分かるようになってきました。
単なる無機質な記号のようなものであった英語に感情がこもり生き生きとした意味を帯びて感じられるようになったのです。そうして、自然に英語を英語のままダイレクトに理解出来るようになりました。頭の中で訳す必要が無くなったのです。
そうして、この上記3種類の方法で英語の基礎的な文法力と語彙と聞き取る能力を得て行きました。
一旦基礎がある程度仕上がれば後は簡単!
主に上記の3つの方法を同時並行で行いながら英語の基礎をある程度身に付けたのでした。
飽くまで「ある程度」(80‐90%位)であって完璧に基礎の全てを理解する事はありませんでした。
そんな風に勉強したあと、TOEICを受けて見たら直ぐ815点を取ることが出来ました。それまでに学習した期間は1-2ヶ月程度でした。
余りに簡単に800点を超えたので、900点超える事も直ぐだろうと思っていたら、905点を取るまではそれから1年ちょっとかかってしまいました・・。
でも、1-2ヶ月程度勉強し、815点を取ってからは英語学習は随分と楽になりました。何故なら英語の基礎部分がある程度理解出来るので、その理解を基礎にして楽しみながら学ぶ事が可能になったからです。
例えば自分の興味のある英語の本を楽しみながら、登場する知らない単語の意味を新たに覚えていく事が出来るようになりました。基本的な文法や単語が理解出来れば、一々調べなくても英語の本を読みながら知らない単語の意味を推測し文脈を理解する事が出来ます。(どうしても気になる単語は調べる)
YouTubeの英語の動画でも、英語の基本的な単語を聞き取る事が出来れば、知らない単語が出てきても文脈などからその意味を推測し大まかに理解する事ができます。そのように、動画や本などを楽しみながら英語を学ぶ事が可能になりました。
私の場合、その時点以降は英語学習が一気に楽になりました。そこからは参考書や問題集による学習は殆ど行わなくなりました。ただ私が興味を持った英語の本を読み、YouTube動画を見たり、ポットキャストを楽しみながら学んでいきました。
例えば、TVゲームをプレイしている時、ゲームの基本的な要領が分からないうちは楽しくありません。しかし、一旦ゲームの基本的な要領を掴むことが出来れば、後はゲームを楽しみながらゲームの技術を磨いていく事が出来ます。
これは言語学習においても同じだと思います。基本的な文法や単語の理解や基本的な言葉のリスニングが出来るようになるまでは苦労しますが、一旦その基本的な部分が理解出来るようになれば後はその知識を土台にし、その言語の番組や本などを楽しみながらスキルアップしていく事が出来ます。
例えばゲームはルールが理解出来ていない間は十分に楽しめないように、英語も文法ルールが理解出来ない間は暗号解読のようで苦痛。
でもルールがある程度理解出来るようになると、洋書を読んだり英語の番組を通して自然に楽しみながら学習出来るように。🙂 そうなると学習が一気に楽になりますね。👌
— 山添博之 (Hiroshi Yamazoe) (@hiroshiyamazoe) February 20, 2020
そして、英語学習を始めてから約1年10ヶ月。ようやくTOEICで905点を取得したのでした。
でも、冒頭に書いたように、私の英語力はまだまだです。今後も英語学習を続けて行きます。更に別の英語試験にも挑戦していきたいと思っています。
例えスローペースでも長期的に勉強して行けば、いつかそれなりのレベルに到達すると思っています。今後も諦めずに英語学習を継続していきます。
最近こちらの記事を拝読いたしました。
1-2ヶ月程度の学習期間で800点を超えられたと書かれていてとても驚きました!!
基本的な知識すらあまりない状態からということでしたので、お若い時には周りの環境の悪さ等で勉強に取り組めなかっただけで、実は相当に高いレベルの頭脳をお持ちの方なのだろうなと思ったりしました。
私は40代で今は仕事に就いていない状況です。
ただ、漫然と休んでいるだけだと逆に休まらないようなところもあり、実用的な資格の勉強をしたりもしています。
英語にも取り組みたいのですが、どちらかと言えば苦手意識もあり、いつもなかなか継続することができません。
1-2ヶ月とは望みませんが、何とか半年程度で700-800点台に到達できれば継続するモチベーションにもなりそうなのですが。
山添さんは最初にTOEICのテストを受験されるまで、1日にどれくらいの時間英語の勉強に充てられていたのでしょうか?
使われた参考書や問題集の量もかなりの冊数のようですので、わからなくてもとにかく詰め込んで学習を進め、ある瞬間に何かのブレイクスルーが起きて(例えば自転車に乗れるようになった瞬間のような何かを掴んだタイミング)、一気に英語の世界に馴染めるようになった感じでしょうか?
イエティさんこんにちは!コメントありがとうございます。返事がとても遅くなってすいません。ブログの更新をサボっていたため、コメントを確認していませんでした。
当時の一日の勉強時間は3~4時間程度だったと思います。英語学習についてはこの記事でも書きましたように、ある程度英語が分かるようになってくると、英語の本を読んだり、英語のラジオやニュースを見ながら楽しみながら勉強が出来るようになってきます。だから、辛いのは初めだけだと思います。継続的に参考書や問題集を通じて勉強して行けばその内にブレイクスルーのような事が起きて、苦行のような勉強が変化し、英語の本や番組などを楽しみながら学んでいく事が可能になってくるのではないかと思います。私の場合はそうでした。